仮想通貨取引でのレバレッジを上限2倍に規制をする方向へ

レバレッジ、それは投資を行う人にとっては強い武器である反面、扱い方を間違えると資金を大幅に減少させてしまう要因となるものです。
仮想通貨取引では、そのレバレッジが2020年春ごろから上限2倍の規制とすると、金融庁が発表しました。
現在では仮想通貨のレバレッジは4倍と上限が規制されていますが、これが2倍となると金融商品としての魅力が下がることは間違いなく、仮想通貨取引から手を引く人が出てくることは確実でしょう。
そこで今回は、仮想通貨取引のレバレッジ上限が2倍に規制される件について紹介をします。

金融庁がレバレッジを上限2倍にする方針を固めた

2019年末頃から噂をされていた通り、金融庁が2020年に入り仮想通貨取引のレバレッジ倍率を上限2倍までとする方針を固めたと発表がありました。
レバレッジを2倍にする目的としては、仮想通貨の価格が乱高下し投資家が抱えてしまうリスクを抑えることが狙いとしています。

かつては25倍、現在は4倍のレバレッジ

仮想通貨取引のレバレッジが2倍に制限されるという話は、以前こちらの記事でも紹介した通りに噂にはなっていました。
それが今回実現する形となってしまい、これまで仮想通貨業界が行なってきた自主規制が水の泡になってしまったのです。
かつて日本国内でもレバレッジを25倍で仮想通貨取引ができる時代がありましたが、当時のボラティリティは非常に高く大きな損失を抱えてしまうリスクが高かったのです。
そこで仮想通貨業界が自主的に規制という形で、段階的にレバレッジを4倍に規制をすることで利用者の保護を狙いました。
自主的ということで仮想通貨市場が安定すればレバレッジを上げる考えもあったかもしれませんが、今回は金融庁からの規制ということでこれまで仮想通貨業界が自主的に規制してきたものが全て無駄になる形で終わりを告げるのです。
そして規制が解除されることは基本的に可能性が低いため、今後日本国内では仮想通貨取引のレバレッジが2倍以上になることはないでしょう。

レバレッジ上限が2倍になると仮想通貨取引を行う人は減る?

仮想通貨取引のレバレッジ上限が2倍になることで気になるのが、仮想通貨取引を行う人が減ってしまうかどうなのかということです。
実際には規制が始まってからでなければ減少するかはわからないですが、国内の仮想通貨取引所を利用する人は減少していくでしょう。
これはそもそも2018年頃をピークに仮想通貨の取引量が減少し続けているのと、2019年にレバレッジ4倍の規制が原因で減少していることは確かです。
4倍のレバレッジですら低いと言われているのに2倍のレバレッジでは、当然ながら仮想通貨取引を行う人にとっては満足いかないものとなるため、仮想通貨取引を行う人は減少していくと予想することができます。

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